ジョイナス、24年度売上高は前期比3.8%増 「ここにしかない」限定品が好評

2025/04/17 06:29 更新


グランドフロアの1階の売り上げが大きく伸びた

 相鉄ビルマネジメントが横浜駅西口で運営するSC、ジョイナスの25年3月期の全館売上高(速報値)は当初目標の18年度実績の652億円を上回り、667億円(前期比3.8%増)となった。テナントと連携し、「売り上げ向上策を協力体制下で進め続けた成果」だ。

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 業種別売上高は前期比2.8%減だったサービス以外の全業種が前年超え。衣料品は106億5900万円(3.5%増)で、身の回り品は60億2300万円(8.2%増)、文化用品・雑貨は130億2100万円(3.4%増)、食品は59億9300万円(0.5%増)、飲食は95億8100万円(4.4%増)。

 フロア別売上高は全フロアが前年超えで、地上1階が7.8%増。「アディダス・ブランド・コアストア」「アトモス」「ディーゼル」や眼鏡「カネコオプティカル」などが大きく伸ばした。苦戦していたヤングレディスファッション中心の4階も0.2%増と回復した。「オリーブ・デ・オリーブ」「ページボーイ」「ワンアフターアナザーナイスクラップ」「ダズリン」が特に好調で、フロア全体の集客に寄与した。このほか、地下1階の横浜DeNAベイスターズの公式グッズ店「ベイストア」や3階のキャラクター雑貨「サンリオ」が「推し活」需要を捉え、売り上げを大きく伸ばした。いずれも、館と店舗が連携して限定商品を充実するなど「ここにしかない提案」を強化し、好評だった。

 イベントや販促の成果も大きかった。中でも、同社運営全施設と相鉄グループの相鉄ローゼンのポイントを統合して、昨年3月に導入した「相鉄ポイント」を活用した施策を実施し、「顧客化を促進」した。また、SDGs(持続可能な開発目標)貢献策も強化し、コートやコスメなど不用となった商品を施設で利用できる金券と交換する下取り施策を年4回実施、合計で約1万6000人が参加し、来館増につなげた。



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