【記者の目】国産ジーンズの今 若者とインバウンドが注目 人手不足、高齢化で生産量に課題

2023/10/23 15:00 更新有料会員限定


国産ジーンズがずらりと並ぶヒノヤ本店

 ジーンズ離れと言われて約10年。21年ごろからデニムがトレンドに再浮上し、再びジーンズが注目され始めた。高品質な国産ジーンズの〝語れる〟要素がSNSやユーチューブで発信されたことで、高価格帯ジーンズに引かれる若者も増えている。インバウンド(訪日外国人)の国産ジーンズ需要も高まっており、海外への拡販も期待できる。重要になってくるのは、新たな顧客を飽きさせない企画と、疲弊した産地を守る仕組みだ。

こだわりを発信

 近年、ジーンズ業界は苦境に立たされてきた。00年代後半ごろのロープライスジーンズブームで価格競争が激化し、老舗のジーンズNBは大打撃を受けた。10年代中ごろからはアスレジャーなどの流行でテック系アイテムが市場に浸透。消費者の選択肢が広がり、ジーンズ離れは加速した。

 しかし、21年ごろからはデニムがトレンドに再浮上し始めた。繊研新聞社が有力小売店を対象に、21~22年秋冬の立ち上がり状況を聞いた「トレンドチェック・立ち上がり」のアンケートでも、素材の項目ではデニム、ボトムの項目ではデニムパンツがそれぞれ1位になった。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定記者の目ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事