自分たちの着たいスーツがなかなか見つからない。だったらスーツを集めた催事を自分たちでやろう――JR名古屋高島屋では、働く女性のためのスーツを集めた催事を立ち上げた。企画したのは同店の外商部の女性社員2人。実現のため「働く女子向上委員会」が発足し、6カ月がかりで準備した。
担当エリアを車で飛び回り、お得意先を訪問するのが日常の同店外商部第4グループ営業担当課長、杉本怜子さんにとって、自分に合うスーツがなかなか見つからないのが悩みだったという。仕事柄、カチッとしたスタイルが多いのだが、かっこいいと思っても、サイズが合わない。ブランドごとに分かれているので、店内のいくつものショップを回らないと見つからない。
「自分と同じような不満を持つ働く女性は多いはず」と杉本さんは考え、外商部の女性社員、加藤志都恵さんとともに、「女性向けお仕事着」に特化した催事を企画した。同店が開店15周年企画として社員から募集していた企画・アイデアキャンペーンに応募したところ最優秀賞に選ばれ、2人を含め総勢8人の委員会が5月末に発足し、全館で支援する体制が整った。