ランバンのクリエーションを聞く

2016/02/24 06:27 更新


《ランバンのメンズを手がけて10年、ルカ・オッセンドライバーに聞く ―上》

フルイドエレガンスから始まったメンズモードの象徴

 


 ランバンのルカ・オッセンドライバーが、メンズのディレクターに就任して10周年を迎えた。90年代後半のメンズトレンドだったストイックな気分を閉じ込めたシャープなカットは、06年のルカのランバンの登場によって大きく変わっていった。それは柔らかくふわふわと風をはらんで揺れるメンズスタイル。

以降、パリ・メンズのファッションシーンの真ん中にランバンが座ることになった。柔らかなエレガンスを生み出したのはルカの物づくりへのこだわりはもちろんだが、アーティスティック・ディレクターを務めてきたアルベール・エルベスの存在も忘れてはいけない。しかし、そのエルバスはメゾンを離れ、10周年を祝うショーはルカ自身の力が試されることとなった。10年を振り返りながら、今のランバンのクリエーションを聞いた。

(小笠原拓郎編集委員)

「着崩してラフな感じにしたかった」ルカ・オッセンドライバー(右)、「やんちゃなエレガンスですね」小笠原
「着崩してラフな感じにしたかった」ルカ・オッセンドライバー(右)、「やんちゃなエレガンスですね」小笠原
16~17年秋冬コレクションから
16~17年秋冬コレクションから

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