コロナ禍では、多くの店でEC導入が進み、新たな手法として動画と購入サイトを融合したライブコマースにも注目が集まった。新型コロナウイルスが感染症法の5類に引き下げられ、消費者の実店舗への回帰が強まった今でも、ライブコマースは店の強いツールとなり得るのか。サービス提供者に現状と課題を聞いた。
(津田茂樹)
見えない資産を形成
EC支援サービス「フューチャーショップ」のライブコマース配信サービス「ライブコテージ」はフューチャーショップユーザー限定だったが、23年5月からすべてのEC事業者への提供に変えた。
稲生達哉ライブコマースディレクターは実店舗の客足が戻った後のライブコマースの広がりについて「機運の盛り上がりには欠けるが、導入数は計画通りに進んでいる」と言う。中国での成功例や、米国でアマゾンがライブコマース番組を開始したこともあり、日本では先行者利益の期待もまだ大きいとみる。導入業種もファッション以外の食品や手芸、アウトドアなど趣味系まで広がり、成果も出ている。
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