ロフトは旗艦店の銀座ロフトでの独自販促企画が集客に寄与している。中でも人気なのが全国の水族館グッズを集めた「旅する水族館」だ。水族館の魅力を紹介するほかグッズも販売、海の生き物のパネル展示や映像を公開し、夏の恒例企画になっている。
20年夏企画で「ぎんざ水族館」として開催したのが最初。すみだ水族館(東京都墨田区)の協力を得て、同館のオリジナルグッズのほか、魚やすしの雑貨を集めた。その後、コロナ禍で来館者が減った水族館のグッズを作っていたメーカーからも参加要望が集まり、21年は7水族館が参加、現在のイベントとなった。
アニマルグッズ人気も後押しし、参加水族館とグッズの種類が増え続けている。24年には6、7月に前期、後期に分けて開催し参加水族館は12に拡大、商品も約830種類にまで広がった。イベント全体の売り上げは前年比3倍。水族館グッズのほか、海の生き物モチーフの雑貨も加え、山形県の鶴岡市立加茂水族館と神戸どうぶつ王国では双方のアカウントでインスタライブも開催した。水族館グッズの一番人気は、福岡市のマリンワールド海の中道のラッコ、リロくんのグッズだ。今年1月に息を引き取ったが、グッズは引き続き販売する。
水族館企画の人気で動物園の要望も増え、今年はゴールデンウィークに動物園企画を初めて開く。旅する水族館は今年も6月末から7月末にかけて開く。