ルミネ イタリアンの「800ディグリーズ」で新業態

2018/12/11 06:25 更新


 ルミネは米国企業との提携によるピザを中心としたイタリアンレストラン「800ディグリーズ・ナポリタン・ピッツェリア」で、新業態を開発する。来年2月に東京・有楽町の東京国際フォーラムに飲食と物販を併設した新店舗を出す。新業態開発によって「ルミネならではのライフバリューの提案を強化するための新しいノウハウ」(鈴木和馬営業本部業態マネジメント部長兼800ディグリーズプロジェクト担当部長)を積み上げる。20年春にJR東日本が横浜駅西口に開発する大型複合ビル「JR横浜タワー」内にルミネが開業する「ニュウマン横浜」への新業態出店も検討する。

 東京国際フォーラム店は16年4月に出したニュウマン新宿、昨年12月に出した東京・南青山の路面店に続く3店目。店舗面積は約363平方メートルで、約100席を備える。生地とトッピングを自分好みで組み合わせることができるピザやレモネード、クラフトビールを中心に既存2店と同様の人気メニューを揃えるほか、ロティサリーチキンとそれをトッピングしたピザを初めて出す。

 新たな試みとして約33平方メートルの物販コーナーを設ける。ロティサリーチキンが入ったデリボックスや長野県軽井沢市に本店があるベーカリーのパン、テイクアウトできるコーヒーなどのほか、ルミネがセレクトした文具・雑貨も販売する。店内は「スタイリッシュな大人のくつろぎ空間」をコンセプトに、会合などの利用を想定したVIP用の個室も初めて作る。

 主に、丸の内エリアで働く「高感度な女性」や外国人客の取り込みを狙う。隣接する米ハンバーガーレストラン「シェイク・シャック」との「相乗効果も発揮させたい」という。また、JR有楽町駅前の自社施設、ルミネ有楽町とも中心顧客対象が合致することから、相互送客策も促進する。

 800ディグリーズは事業領域拡大と同時に、「直営店運営によって商品調達を含めた小売りのノウハウを取得し、テナントとの業態開発やMD修正など既存SC事業にも役立てる」狙いで開発した。新宿店、南青山店で、異なる立地や客層に対応した運営ノウハウを積み上げている。いずれも、「売り上げは順調」。出店を検討しているニュウマン横浜でも、「館特性に合わせ、国際フォーラム店とは異なる新業態」を計画する。



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