マックハウスは今期(26年2月期)、PB拡充やEC強化などで収益を改善していく。販売実績のあるPB品番に絞って生産量を増やし、プロパー消化率を高める方針。親会社のジーエフホールディングス(HD)の物流を活用しECも強める。
25年2月期は減収で7期連続の赤字だった。だが、トップとボトムで5000円以下、アウターで7000円程度で買えるPBを強化したところ、防風・撥水(はっすい)ジャケット「シャットアウター」が24年冬に1万8000点売れるなど、ヒット商品が出始めた。
今期はシャットアウターを2万7000点販売する計画。ストレッチジーンズの「マイデニ」や吸湿速乾のTシャツ「タフラクT」など機能性を備えたPBも拡販する。また、親会社の企画・生産背景を使ってレディスの新PBを開発し、売り上げに占めるレディス比率を3割弱から35%に増やす。
ECはささげ(撮影・採寸・原稿作成)内製化で商品の特徴が伝わりやすくなり、ゾゾタウンでの売り上げが伸びている。今期は親会社の物流機能活用でコストを削減。自社ECはスマートフォンでの買い物がしやすいよう使い勝手を改善し、現状5.6%のEC化率を28年2月期には15%に高める。
不採算店舗の整理も進める。復調が遅れているロードサイド店を中心に退店し、比較的好調な郊外立地のSC店に集約する。商品を絞るのに合わせ、660平方メートルほどの店を減らして430平方メートルほどの店を主力にする。