米ロサンゼルス(LA)を中心に支持を集める、LA発ストリートブランド「マッドハッピー」。23年12月にサザビーリーグと合弁契約を結び、日本法人マッドハッピージャパンを設立した。24年3月には日本公式オンラインサイトを立ち上げるなど、国内販売を本格化している。
(吉野光太朗)
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17年にペイマン・ラフとノア・ラフ兄弟が友人とともにスタートした。きっかけはメンバーがメンタルの問題を抱えていたこと。Tシャツにポジティブなメッセージをプリントするなどして、メンタルヘルスについて気軽に話せるコミュニティーを作りたいと立ち上げた。理念に共感したセレブの愛用者も多く、インスタグラムアカウントのフォロワーは約30万人にのぼる。19年にはLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの投資ファンドLVMHラグジュアリー・ベンチャーズから約180万ドルの出資を受けた。22年に非営利団体のマッドハッピー財団を立ち上げ、メンタルヘルス改善を目指す活動を行う団体に売り上げの1%を寄付している。23年11月にはLAのメルローズ・アベニューに初の路面店をオープンした。
ターゲットはZ世代。シグネチャーアイテムのフーディー(中心価格税込み3万6300円)をはじめ、Tシャツ(1万6500円)、キャップ(1万3100円)などカジュアルウェアを主に揃える。オリジナルのブランケットステッチも特徴だ。年齢や性別、体形を限定しないデザインで女性客も多い。「アグ」「サロモン」「コロンビアスポーツウェア」などとの協業実績もある。

23年10月にドーバーストリートマーケットギンザに、期間限定店を国内初出店した。今年3月に渋谷パルコで開催した期間限定店では、パートナーシップを結ぶMLB(米大リーグ)と協業し、ドジャースとカブスとのカプセルコレクションを販売した。

現在、国内ではECと期間限定店のみの販売で、今後販路を広げていきたい考えだ。