冬にもかかわらず、ピッティ・イマージネ・ウオモの中央広場が〝ピッティ男〟たちであふれた。真のダンディーから、やり過ぎダンディー、ブランドの着せこみダンディーまで、撮られたい皆様が集うあの場所が人で埋め尽くされたのは、パンデミック(世界的大流行)以来初めてかもしれない。なんだかうれしくなってしまった。極寒のパリではおしゃれな防寒スタイルが広がった。
(ライター・益井祐)
スタジャンが人気に
クラシコが勢揃いするピッティだからスーツ姿は見かけるのだが、世相や出展ブランドの方向性が変わったように、来場者もストリートな装いが増えていた。
もちろんテーラードはあるが、ジーンズやライトなカラーのパンツと合わせてカジュアルダウン。スーツにエスニックなど異文化小物を合わせている男たちもいた。
ストリートな着こなしでは、スタジアムジャンパーがよく目についた。トレンドとして気にしていなかったアイテムだが、ピッティでは人気のようだ。メンズのベーシックが見直される中、花丸急上昇したのかも知れない。パンツは依然ゆったりとしたシルエット。ミリタリーやビンテージミックスも見かけた。