《めてみみ》脱・旧分類

2019/06/28 06:24 更新


 JR京都伊勢丹が2~5階婦人ファッョンフロアの大規模改装に入った。服飾雑貨の拡充を狙って2層に広げ、3層だった婦人服を2層に圧縮する。97年の開業時とは求められるカテゴリーバランスが変わったためだ。

 圧縮に伴って婦人服の「中分類」を変えた。ヤング、キャリアなど年齢軸のフロア構成をやめ、「スタイルアップデート」「モード」「スタンダード&モダン」といった分類にする。「価値観や生活感」をもとにしたという。

 年齢軸分類からの脱却は徐々に広がっている。阪急うめだ本店は、3年前に婦人服の構成を見直し、3階モード、4階コンテンポラリー、6階プレミアムをフロア名称にした。年齢軸を超えた服の買い回りが顕著に見られたことがきっかけだ。全てが〝大正解〟とは言えないようだが、3階モードは改装以来、増収を続けている。デザイナーブランドに限らずストリートブランドもモードと捉えたのが特徴だろうか。

 荒木直也阪急阪神百貨店は、常日頃から「ヨコ軸」の設計を強調している。「業界、カテゴリー、ブランド」といった「タテ軸」分類だけでは、需要喚起が難しいとの見方だ。高度経済成長期の効率重視の〝旧分類〟は通用しなくなった。難易度は高いが、新しい分類で顧客を創造することが、婦人服に限らず百貨店再生の鍵ではないか。



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