《めてみみ》エコバッグ

2020/07/09 06:24 更新


 慣れるまでは不便を感じることになりそうだ。7月1日からレジ袋が有料化された。コンビニに立ち寄り、精算時にエコバッグを持っていないことに気づく。百貨店とショッピングセンターが一体となった複合施設では、服や子供の靴、生鮮食品などを買い、帰るころには大小いくつものエコバッグ。パンはつぶれ、中で水がこぼれていたり。慣れていないだけに普段通りにはいかず、用途に応じてエコバッグの使い分けも必要のようだ。

 プラスチックごみのうち、レジ袋の割合はそれほど高くないなどの理由で、有料化は意味がないとも言われる。しかい、そうは思わない。案外使っていたので無いと不便だが、レジで袋をもらわないことで、使う枚数は確実に減る。

 エコバッグを持ち歩き、会計時「(袋は)いりません」と伝えることは主体的に行動し、行いを変える意味で重要だ。家庭ごみ有料化の際も「ゴミを捨てるのに金を払うのか」と当初は戸惑ったが、出すゴミの量はずいぶん減り、意識も変わった。

 21年春夏向けでも環境に配慮した新たな素材や取り組みがいろいろと出ている。取材で、ある担当者が言っていた。「サステイナビリティー(持続可能性)を前面に出すのは格好良くない。そんな大それた話じゃない。当たり前のこと」。若い世代が頼もしく見えた。



この記事に関連する記事