《めてみみ》このタイミングで

2020/10/06 06:24 更新


 ユニクロは今秋から店頭で回収した使用済みの自社製品をリサイクルし、新たな商品に作り替え、販売する「リ・ユニクロ」を開始した。ダウンジャケットから始め、回収、分別、再製品化の仕組みを他の商品でも作るという。

 無印良品は10月2日から衣料品72品目を値下げした。自宅で過ごす際に着用する衣料品の需要の高まりに対応するためだが、手頃な価格で常時提供し、シーズン中の期間限定値引きやシーズン終盤のセールでの値下げはなくす考えだ。

 ユニクロのリサイクルは廃棄をなくす循環型のサプライチェーンを自前で構築する狙いであり、無印良品の値下げはシーズンを通じて、適品を適価で適量売るために調達、生産の仕組みを見直すものだ。いずれもファッション企業にとって大きな課題ではある。

 ただ、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で業績の落ち込みが避けられない、このタイミングで、人手も手間もコストもかかる取り組みに2社が着手したのはなぜだろう。

 おそらくそれは人々の生活様式と価値観の大きな変化が理由だと思う。コロナ禍を経て自分の生活も社会もこのまま続くのか、不安や疑問を感じる生活者は確実に増えている。今、ここでサステイナビリティー(持続可能性)に真摯(しんし)に向き合わないと、生き残れない。2社ともそう考えている。

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