《めてみみ》代償と対策と

2021/01/27 06:24 更新


 上海市内でも新型コロナウイルスの感染者が徐々に増えている。昨年、浦東空港の関係者が感染したのが始まり。21年に入り旧市街の浦西地区でも感染者が確認され始めた。人民広場近くの地域で感染者が見つかった時には、その地域の数百人が一斉に隔離された。

 政府の必死の感染予防策にもかかわらず、患者数が増えている。1月25日に上海で新たに見つかった患者数は10人。中国の各都市がロックダウン(都市封鎖)されたのは、1年前の今ごろだった。その時に比べれば街中は平静を保っている。

 春節(中華圏の旧正月)前の風景を見ようと豫園に足を運んだ。近くで感染者が見つかったためか、閑散としていた。ただ、そこから西の静安寺は、いつもの休日と変わらない人出だった。

 春節休暇中、中国では17億人が移動するとも言われる。政府が帰省の自粛を求めたり、上海市も10人以上での食事を避けるように助言している。上海市のホームページでは日本語で注意喚起する文章も掲載されている。中国も1年間で大きな代償を払った。

 その経験を生かした対策には日本人の感覚からすると驚くこともあるが、それが爆発的な感染拡大を防いでいるのも事実。コロナ禍によりネットの拡大などビジネスの構造も変わりつつある。アフターコロナの中国がどう変わるのか見ていきたい。



この記事に関連する記事