「上海は何でも手に入る」と言われたため、スーツケース大小二つで渡ってきたが、長期生活するには服が少なすぎた。パンデミック(世界的な大流行)の最中でもゴルフバッグやスーツケース五つを機内に持ち込んでいた人には驚いたが、今では「料金を払ってでも持ってくる」ことをおすすめしたい。
この間、家族が日本郵政の国際郵便でダンボール数箱を送ってくれたが、社宅まですんなり届くことは少ない。中国郵政の国際郵便受け取り場所まで税関手続きに来るように、と携帯電話にショートメッセージが届く。有料の代行サービスもあるが、現地に赴いたところ、車でないと相当に不便。さらに荷受けする人が非常に多く、1時間も待った。
流れてくる荷物を見ていると、箱にJP、US、FAなどの国・地域が印字されているので、どの国から発送されたのかが遠目でも分かる。一番目にしたのはJP。荷受けしているのは中国人が多いから、EC購入が増えていると実感できた。
中国の21年春節(旧正月)休暇7日間の郵送・宅配量は前年同期比260%増の6億6000万件。膨大な量をさばくのに中国郵政のほか順豊、京東、中通、韵達、徳邦、蘇寧などが100万人の配送員を揃えたという。海外渡航が難しい今、国際便物流の「ラストワンマイル」サービス向上が気になる。