《めてみみ》待ちわびたニュース

2021/05/07 06:24 更新


 例年とは違うムードのゴールデンウィークも終わり、暦の上では立夏を過ぎた。テレワークする郊外は、目に鮮やかな新緑と木立を揺らす風の音が心地よい季節となった。いよいよ夏を迎えようとしている。

 人とは不思議なもので置かれた環境に順応しようとする。この1年もコロナ禍での環境変化に、それぞれが対応してきた。リモートでの仕事にも慣れ、海外へ出かけられない暮らしの中で新しい楽しさを探した。ガーデニング、キャンプ、アウトドアブームが世界的に広がっていると聞く。

 ただ、1年以上も自粛生活が続くと、どうしてもコロナ禍以前の日常への憧れが募る。海外でのフィジカル(リアル)のファッションショーやフィジカルの展示会の再開を待ち望む関係者も多い。そんな中で、ピッティ・イマージネが今夏季のフェアをフィジカルで開催すると発表した。イタリア政府による、6月中旬以降のフィジカルなインターナショナルフェア開催の承認決定を受けてのことだ。国際的なメンズウェアの見本市、ピッティ・イマージネ・ウオモも6月30日から開催する計画。第100回を数える記念開催となる。

 業界関係者にとって待ちわびたニュース。実際に、どれくらいの関係者がフィジカルに集まれるのかは未知数ながら、少しずつ以前の日常が始まろうとしている。



この記事に関連する記事