4月から小学校に通う息子が「帰宅後、頭が痛いと寝てしまった。熱も少しある」と妻からメールが来た。心配したのは新型コロナウイルスへの感染。大阪では緊急事態宣言下でも、1日当たりの新規感染者数は高水準にあり、累計で9万人を超えた。大阪府の人口は900万人弱。すでに100人に1人は感染した計算で、誰がいつ、どこで感染しても不思議ではない。
仕事を切り上げて帰宅すると、元気で安心した。軽い熱中症だったようだ。大阪や東京などで3度目の緊急事態宣言が出たのが4月25日の日曜日。息子の学校は私服で、ちょうど長袖から半袖に切り替わるタイミング。商業施設が休業すると思っていなかっただけに急いで夏服と帽子を買いに行ったが、みんな考えることは同じ。帽子は買いたい商品が見つからず、夏服はサイズが欠けていたりで数枚しか買えなかった。
息子は熱中症になった日、長袖を着ていた。これからさらに暑くなり、湿度は増し、熱中症の危険が高まる。しかし夏服はほとんどなく、帽子も買えていない。オンライン店も欠品や配送遅れが目立つ。改めて思う。服は、生活必需品だ。
アパレル店で働く友人が「休業要請がこれ以上続くと会社がもたない」と漏らした。服は必需品であり、生活の糧でもある。それを奪い取る権利は政府、知事にはない。