《めてみみ》上海の年越しに

2022/01/05 06:24 更新


 上海に赴任して初めての年越しをした。昔、妻と年末年始を台湾で過ごしたことがあり、海外では2回目だ。とはいえ、1人で過ごす年越しは到底満足といえない。22年は自由な往来が可能となり、身近な人と共通体験ができるような世界に戻ることを祈念したい。

 上海では12月に、知る限り三つのSCが開業した。商業開発の活発さが分かる話で、そのうち一つは押し迫った31日にオープンした。中国では新暦の年末年始は日常同様なので、大みそかの開業も普通の出来事のようだ。

 この地下鉄2号線淞虹路駅直結のアートパークの開業翌日、観光地の外灘からの帰りに寄ってみると、外灘より人でにぎわっていた。「KOLボックス」という若者を狙ったゾーンを設け、メイソウという有力雑貨店も店装をガラリと変えて出店していて、小型ながら特色を出そうとしている。

 もう一つ、地下鉄7号線の大場鎮駅直結の宝山日月光中心は、ラウンドワン上海初出店で話題となっている大型SCだ。特徴は4階にスケート場、ミニサーキットなど遊戯施設を満載し、3階も公認子供モデル発掘スペースなどが入り、ファミリーや若年層が1日を過ごせる。

 22年は上海で20以上のSCが開業する計画。今後のSCはテーマやコンセプトに加え、何が体験できるかの明確化が欠かせなくなっている。




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