きょう3月8日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)1次ラウンドが開幕する。日本では強化試合が行われるごとに、大物選手が合流・出場して大いに盛り上がってきた様子。しかし、記者のいる上海では、中国の人々がWBCを話題にすることはほぼない。
中国で野球は「棒球」。プロリーグもあり、19年から4チームが参加している。年々、プレーレベルは上がっているようだが、サッカーや卓球、バスケットボールに比べると人気はかなり薄い。上海人いわく「野球は大きな球場が必要。街中に作れないし、広がらない」。
野球を知らないわけではなく、米MLBはそれなりに認知されており、インターネットでは試合のダイジェストを見ることができる。ファッションとしても、韓国ファッションの影響を受けてか、MLBベースボールカルチャーは女性を中心に人気で、ニューヨーク・ヤンキースのマークが入ったアイテムはよく見かける。
SNSの小紅書でWBCを検索すると、野球少年が中国代表を応援し、練習を視察・体験する投稿がある。代表選手の野球環境が垣間見えるが、想像以上に良い設備で練習していることも分かる。中国野球の今後を考えると、試合に番狂わせが多少あった方が盛り上がるが。いや、ここは両チームの感動プレーに期待しよう。