中国は7月1日から夏休み期間。今年、若い人々は特別な思いで自由な外出や旅行を味わっていると思う。上海のいくつかのおしゃれ路面街には、10~20代が目立って増えた。
静安寺と中山公園を結ぶ愚園路は、古く味わいのある集合住居や建造物が残り、探索・散歩にもってこいの道。地下鉄江蘇路駅から西に向かうエリアがにぎやかで、特に1088弄の私道と思われる脇道に多くの若者がたむろし、カップル、女の子同士が写真映えを求めて、入店待ちしたり、撮影に勤しんだり。
以前から同エリアは個店が多く、わりとにぎやかだった。昨年ちょうど今頃の都市封鎖の直後に訪れた際には、それほど人影もなかった。しかし、今は写真映えを追い求め、若者たちがカフェ、スイーツ、ベーカリー、ハンバーガー、バーを目当てにやってくる。周辺にはいくつかの服、雑貨屋もある。
新しいだけでないのが良いのだろう。建物外観はレトロな雰囲気そのままなので、大人にも魅力がある。一人でここを探索しに来た友人男性は、「街の雰囲気を味わっていたら、暇そうに見られたのか、女の子に撮影を頼まれた」と苦笑いしていた。事業運営者にとっても、中国の感度の高い層の興味・関心を確認できる場になっている。同時に、買い物より「体験」重視である傾向も理解できる場だ。