《めてみみ》経営者の役割

2023/10/19 06:24 更新


 ルミネは10月1日から、社員同士が互いの行動を褒め合い、それを「見える化」したウェブシステム「ルミポス」を本格導入した。社員一人ずつに400ポイントを付与し、感謝を示したい他の社員にポイントを分けたり、「いいね」を送る仕組み。ポイントや「いいね」の数が一定以上たまると、表輝幸社長と「豪華ランチ」が食べられる特典があるという。

 「(同社社員で多い)Z世代の人たちは自己肯定感があまりない。自信が持てるように、褒め合うことが大切。コロナ下で減った社員同士のコミュニケーション強化にもつながる」(表社長)のが、ルミポスを始めた狙いだ。「良いことをどんどん褒め合い、感謝し合うことが人をモチベートする。これを仕組みにし、文化にすることが経営者の役目」と強調する。導入して間もないが、社員からは「好評」という。

 表氏は6月28日に社長に就任してすぐに、全社員を対象に「それぞれが考えるライフバリュー」を聞くアンケートを実施。アンケートは「全て読み、今後の施策に反映させる」という。社員とのコミュニケーションにも積極的。ルミポスを始めたのは社員からの提案がきっかけだ。

 経営者の理念と方針が明確で、社員とのコミュニケーションも重視し、経営に生かす企業は強い。表社長の姿勢と行動を通じて、改めて思った。



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