《めてみみ》足元商圏

2023/11/21 06:24 更新


 東神開発は11月14日、立川高島屋SCを改装オープンした。全館を専門店化し、毎日の生活に欠かせない食料品や日用品を拡充した。東京・立川駅北口エリアの環境変化に対応し、買い物だけでなく、地域の顧客の生活に根付いた「暮らしの場」として、地域社会との共生、活性化を目指す。

 高島屋立川店として1970年に開業し、95年3月に現在の建物に移転開業した。11年から館の一部に専門店を順次導入(ジュンク堂、ニトリなど)、さらに18年10月に立川高島屋SCに館の名称も変更し、10のうち7フロアを専門店化した。百貨店区画は23年1月に営業を終了した。

 立川高島屋SCは足元商圏(5~10キロメートル)が中心。近隣に20年4月に開業したグリーンスプリングス(立飛ストラテジーラボが運営)の効果で、時間消費型へのニーズ高まり、商圏が拡大した。立川中心部の10キロの商圏人口は233万人に達し、増加が続く。

 ファミリー層の来街者増に対応し、駅前エリア最大級の体験型エンターテインメント、食品スーパーのオーケーが出店したほか、屋上に貸農園を中心としたコミュニティーゾーンを導入した。サンサン通り側の玄関の整備など周辺エリアと一体になった空間づくりで、近隣の大型商業施設、商店街、行政と連携しながら立川駅北口エリアの街づくりへの貢献を推進する。



この記事に関連する記事