ミラノブランドの23年プレフォールコレクションは、シャツやアウターとペンシルスカートの組み合わせが新しい。アウターは、メンズライクなブルゾンやジャケットのバリエーションが充実。ボリュームアウターに細身のスカートを組み合わせて、量感のコントラストを作る。スタンダードな装いに、女性らしい丸みやエレガントなムードが加わった。カラーパレットは、キャメルやブラウン、ボルドー、カーキが増えている。
(青木規子)
マックスマーラの23年プレフォールは、マリリン・モンローが着想源。アイコニックなカシミヤコートのウエストを絞ったり、ミニ丈にしたりして、艶やかな印象にシフトさせた。とはいえ、モンロー特有のグラマラスなイメージに比べればヘルシーなイメージ。現代のニューヨークに降り立ったモンローをイメージしている。テーマはイコノクラシック。
今年10周年を迎える人気のテディベアコートには、新たに「テディ・テディーノ」と題して同素材のジャケットが加わった。軽やかなGジャン風のアウターにペンシルスカートを組み合わせて、さっそうとしたレディーの雰囲気に仕上げた。ボーイフレンドサイズのカーペンターパンツやオーバーオールはウエストをベルトで絞ってスタイリング。
毎日ランニングを楽しんだというモンローの記録になぞらえて、シースドレスはテクノメッシュで仕立てている。Tシャツやフーディーに、ペンシルスカートとパンプスといったカジュアルスタイルもある。
中心カラーはキャメル。淡いクリームのシャンパーニュ、赤系のベリーニやラズベリーといったカラーリングはメイクアップを思わせる。モンローとマックスマーラは共にダブルMのイニシャルで関係が深く、何度もコレクションに登場している。
トッズのプレフォールは、マスキュリンなテーラーリングを起点にしたモダンなワードローブが揃う。クリエイティブディレクターのヴァルター・キアッポーニはイタリアンスタイルの本質を追求し、時代を超越したスタイルを目指した。
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