水戸京成百貨店、24年度から全館改装 顧客の再設定やフロア見直し行う

2023/07/19 07:58 更新有料会員限定


市民会館2階と歩道橋で直結した正面口2階

 水戸京成百貨店は24年度から全館改装に着手する。中長期の百貨店の在り方を含めて検討する社内横断型のプロジェクトチームを発足しており、23年度中に具体化する。隣接する水戸市民会館が23年7月に開館し、水戸芸術館、京成百貨店の3施設を拠点に文化とにぎわいの発信を通じて市街地活性化に結び付ける。

(松浦治)

 06年の移転、新店開業以来、全館の大規模改装は実施していなかった。今回は対象顧客の再設定やフロア構成などを抜本的に見直す。特に3~5階の婦人服、紳士服はコロナ禍でのNB撤退による空き売り場でブランドの入れ替え、雑貨の期間限定店の導入といった対症療法にとどまっており、全館の方向性を明確にして新たなコンテンツや地域に欠落しているMDを導入する。衣料品を圧縮するだけでなく、定借によるテナントミックスなど運営方法の在り方を含めて検討する。市民会館、芸術館、京成百貨店が一体となった、にぎわい創出、街づくりに全館改装を連動させる。

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