《ウェアラブルのミツフジ、躍動する新しい人材㊦》疲弊し殺伐とした社内に潤滑油

2023/07/11 12:30 更新有料会員限定


今期(23年12月期)から、研究開発の成果を生かすサービスを続々とリリース。問題に素早く対処できる体制が整ってきた

 優れた技術があって、製品もある。将来的には必要とされるはず。それなのに市場が思うように広がらない。ここ数年はそんな足踏み状態にあったというミツフジ(京都府精華町)。「社内には殺伐とした空気が漂っていた」。ウェアラブル事業を推進する白鯛有希COO(最高執行責任者)は2年前、アパレル小売業から同社に転職してきたばかりのころ、社内の雰囲気をそのように感じ取った。

【関連記事】《ウェアラブルのミツフジ、躍動する新しい人材㊤》白鯛有希さん 人の命・健康に関わる仕事を

本質的な議論が不十分

 「みんな疲れている」。入社直後に抱いた印象だった。「(三寺歩)社長はウェアラブル市場の価値を伝え、広げようと一生懸命だけど、思い描くようにうまくいかない期間が長いからか、社内は疲弊している」ように見えた。可能性も感じた。同社の祖業は西陣織の帯工場。銀めっき繊維を糸口にウェアラブル事業へかじを切り、イノベーションを続けてきた歴史がある。「一つの製品に固執して守ってきた会社じゃなくて、時代に合わせた変革をしていける会社。それができれば一気に変われる」と思った。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定デジタルニュース連載



この記事に関連する記事