台湾再訪(柏木均之)

2013/11/13 14:43 更新


柏木です。

1泊2日で台湾に行ってきました。

ユナイテッドアローズの台北1号店の取材です。

詳しい内容は1日付の繊研新聞に掲載していますので、ご一読ください。

 

 

 

台北の大安区にあります。

販売代行を担う富錦樹の代表ジェイさんに聞いたところ、「日本で言うと丸の内と銀座の中間辺りに相当するエリア。百貨店が近くにあって、高級ブランドのブティックもある。富裕層の居住も多くて、そういう人がふらっと気になった店を見つけると、高級車で立ち寄ってお買い物したり、そんな光景が見られますね」とのことです。

実は隣のテナントは「クロムハーツ」。日本と違い、台湾での同ブランドの運営はユナイテッドアローズではないのですが、台北1号店は、期せずして、原宿のようなショップの並びになっています。

初出店ということで、現地メディアの取材はかなり熱烈でした。訪れていた竹田光広社長、重松理会長だけでなく、栗野宏文クリエイティブディレクション担当上級顧問、鴨志田康人クリエイティブディレクターさんたちは、皆さん開店を控えた店舗のあちこちで取材を受けておられました。

 



 

 

同社は、2020年までに台湾で、ユナイテッドアローズのほか、「ビューティ&ユース」「グリーンレーベルリラクシング」などの主力3事業で10店は出す計画、とのことです。

竹田社長によると「スーツなどドレス系のウエアの市場は台湾ではまだ未成熟」とのことで、今回の出店は台湾に新しい市場を創る、というチャレンジでもあるようです。

台湾1号店の内装を監修した鴨志田さんは帰国後、こんなことを仰っておられました。

「オンタイムの着こなしを提案するだけでなく、スーツを着る楽しみを店頭での接客以外に、何らかのイベントも打つなどして、伝える必要があるかもしれない」。

売るだけでなく、着る場所も提供する、ってことのようですが、この辺り、地方の専門店が顧客向けのイベントを打って、店自体をコミュニティ化して、自ら需要を作り出している姿と重なる気がしました。そこそこ値段の張るファッションをしっかり根付かせるには、それなりの仕掛けが要るっていうのは、国の内外を問わず共通なようですね。

ではまた。




かしわぎ・まさゆき 20余年にわたり、川上から川下まで取材をしてきた記者が1億コ(自己申告)のネタから選りすぐりを披露します。編集部記者。92年入社、大阪支社で商社など川上分野とアジアを長年取材。02年に東京本社転勤、現在、セレクトショップや外資系チェーン店などを担当。統計資料なども司るデータ番長




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