東京モード学園は、AI(人工知能)活用のファッションカリキュラムを始めた。学生は6月から約半年かけ、ブランドの企画や生産、展示会の開催などAIツールを使ってブランド運営を学ぶ。既存のカリキュラムを履修しながらのプロジェクトとなるため、「就職活動と並行するのは難しい」と同校。それでも、就活よりAIの可能性に賭ける若者6人が手を挙げた。
AIネイティブなファッション人材を養成する教育プログラムとの位置付け。OEM(相手先ブランドによる生産)の丸一(東京)が、画像生成などのAIツールの提供やインターンの受け入れ、製造費用などで支援する。
自分のブランドを立ち上げたいという学生などが応募、学校は説明会を繰り返し開き、参加の意思を確認した。同校就職指導室の高坂隼さんは、「(就職活動を諦めるなど)学生の人生に関わるプロジェクト。本人らとはしっかりと話した」という。
6月下旬に女子学生1人を含む6人がそれぞれブランドの企画概要をプレゼンテーションし、その中から学生らが話し合って立ち上げブランドを一つ決める。「世界観・市場性・実現可能性」が評価軸になる。
その後、商品企画に落とし込み、サンプル製作やSNSの運用、ECサイトの立ち上げと運営、11月にはオフラインの展示会を開く。「基本的に大人は口を挟まない。学生に自ら動いてもらう」(丸一の一ノ瀬広之社長)。
学生は卒業後もブランド運営を続けることも、新たなブランドを立ち上げることもできる。「AIは学校では教えないが、企業が求めているスキル」と一ノ瀬社長。就職活動の時期を棒に振っても、結果的に企業からは引く手あまたな人材に育つはずと期待している。
