MDが使う「算数」をショップ運営に役立てよう!《第3講》①(佐藤正臣)

2022/10/26 06:00 更新


プロローグ①

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せんせ、お久しぶりです。

実は、せんせに報告がありまして!弊社もコロナ禍の影響で、特にコロナ禍の初年度は業績も厳しかったのですが、ここにきて売上・粗利益はコロナ禍前に回復しました。また、せんせから教えてもらったことを実践したら、在庫回転が年間で1回転弱改善しました!



それは素晴らしい!(逆に言えば、1回転弱も在庫回転が改善するなんて、これまでどれだけ在庫多かったんやろ)



実は、またまたせんせにお願いごとがありまして!

実を言いますと……。先日、繊研新聞さんの誌面で、せんせが対談されている記事を見つけてしまいまして、記事を読んでみると、せんせが有名な会社さんと店長育成に取り組んでいるとの内容でした。



ありがとうございますm(__)m。記事を読んでいただいて、率直に嬉しいですね。



私も、今では事業部長に出世し事業の業績を改善させましたが、よくよく考えてみると、私も販売・店長時代は、売上のことばかり気にして、売上以外の数字を気にしたことがなかったですし、感覚ばかりに頼って、売上や以外の指標を店舗運用に活用しよう!等という発想は全くありませんでした。



それは、私も全く同じでしたよ。



ということで、弊社もせんせから学びたいと思い、来月から店長に昇進する25歳の女子Tさんを連れてきました!



Mせんせ、はじめまして。只今Dよりご紹介に与りました入社3年目のTと申します。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたしますm(__)m



はじめして、Mです。こちらこそよろしくお願いいたしますm(__)m



今回もご指導よろしくお願いいたしますm(__)m。まあ、今回も繊研さんの連載になりますので強制になりますが(笑)



わ、わかりました。少しでもDさんやTさんの役に立てるよう頑張ります。



講義を受ける前に、せんせに一つ質問があるのですが、そもそもせんせの専門はマーチャンダイジング(以下MD)である筈なのに、なぜ販売の現場における重要な仕事である店長育成を行おう!等という、大それたことを実行したのですか?



(大それたこと……。相変わらず口が悪い)

確かに、Dさんが言われる通りで、私の現在の仕事はMDアドバイザーで、販売の現場に携わる人へ向けての仕事は行っていませんでした。

また、私も約7年販売の仕事を経験し、短い期間でしたが店長の仕事も経験させて頂きました。しかしながら、当時の私は接客が得意なわけでもなく、販売の現場で結果を出せたとはいえませんでした。



そうなんですね( ゚Д゚)。それは意外です(Tさんは、性格が良いので本気でそう思っている)。



そんな私が店長育成のサービスを開始しようと思ったきっかけは、凄腕の販売のプロフェッショナルの方とお話させて頂いたときに、販売の現場と本部、特に商品を司るMDとの会話が全く嚙み合わないというご相談でした。

そこで、MD視点で販売の現場に活用出来る数字の使い方や、MDに対する質問の仕方(寧ろ、MDをいじめる方法(笑))等をお話させて頂いただいたところ、そのことが販売の現場で役に立つ!と言っていただけたので、ならばMDの知識を活用して、店長育成のサービスを開始してみようとなったわけです。



せんせ!素晴らしいです(☆▽☆)



なるほどです。確かに、店頭で仕事をしていると、お店の在庫が多いのか?少ないのか?良くわかりませんし、売れている商品をすぐに店舗間移動で他店舗に取られる根拠もよくわからないですよね。私も販売員時代や本部のMDやディストリビューター(以下DB)に不満しかありませんでした。



ですので、MDの数字の見方や在庫に対する考え方等を、店長に知ってもらえれば、そのことが店舗運用に役立つのでは?との思いに至ったわけです。

本部側であるMD等の商品の仕事に携わる方々と、商品をお客様に届ける販売の仕事に従事する方々が、コミュニケーションを密にとることが、ブランド・ショップの目的や目標を達成させる為に重要なことです。



では、せんせ。ご指導のほどよろしくお願いしますm(__)m



了解致しました。今回はここで字数制限が来ましたので、続きは次回ということで!



では、皆さん。次回もお楽しみに(@^^)/~~~

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佐藤正臣 95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp



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