日清紡ホールディングス(HD)の前身となる日清紡績は118年前、東京・日本橋で設立された。祖業は綿紡績。時を経て、日清紡グループは24年度にスタートした3カ年の中期経営計画で、無線・通信と、マイクロデバイスの両事業を主軸にした〝エレクトロニクスの会社〟へ変化を遂げるビジョンを掲げている。最終年度にはエレクトロニクス分野の構成比を連結売上高の65%へ、35年頃には80%を目指す。祖業である繊維を含むマテリアル分野は事業の見極めが進み、〝見切り〟のフェーズに入る。計画の折り返し地点を迎える今期(25年12月期)、まもなく経営を託される新しいリーダーは、どのようなかじ取りを考えているのだろうか。
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事業会社の稼ぐ力が課題
――中計の進捗(しんちょく)は。
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