ニューヨークのウイメンズウエアの見本市「コーテリ」で、日本のブランドの軽くて暖かいアウターが注目された。継続して出展することでブランドと商品の特徴を覚えてもらえ、受注につながっている。ただ、ブースの位置が良くなかったブランドもあり、来場者が少なかったという声もある。
(杉本佳子通信員)
パドカレは米国法人をつくってソーホーに直営店を持ち、ニューヨーク・コレクション中にプレゼンテーションをするなど、米国での実績を積み上げてきた。素材に凝っていながら、ぱっと見た感じがシンプルであることも、多くのバイヤーに注目される一因だろう。
特に好評だったのは、アンゴラ・ウール・ナイロン混のコート(卸価格436㌦)。ドロップショルダーで肩がこらなくて、軽くて暖かいと人気があった。フェレットファーのセーター(170㌦)も、ウールより軽くて暖かく、少し毛羽が立つとより可愛い表情が出ることで好まれた。雲のプリントをのせたシルクのブラウス(188㌦)も良かった。
また、今回はレザーの小物を前面に並べた。日本で手染めしてショルダーストラップをハンドステッチで留めた牛革のトートバッグ(235㌦)が特に人気だった。