25年秋冬デザイナーズ&エージェンツのニューヨーク展は、日本からの出展社数という点では今シーズンもほかの合同展より多かった。個性的な素材感と着やすいカットが人気のポイントだった。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)
「ブノン」は新規がいくつか取れたという。長く続けて出展し、他の出展者たちが買って会場に着て来て、それを見て気に入ったバイヤーを連れて来てくれることがあるそうだ。今シーズンは小さな四角に切ったシルクのオーガンディを手刺繍で留めつけて立体的にした生地が、他にないスロークラフトであることが気に入られた。形は裾にドローストリングを付けたトップ(卸価格315ドル)が人気。刺繍とプリントを組み合わせたコットン・リネンで仕立てた服も、ドレスよりもトップ(200ドル)の方がオーダーが入った。


「サラウェア」は5回目の出展。布帛が8割、横編みと丸編み2割の構成だ。ラム・カシミヤのノルディックセーター(105ドル)と木のボタンを付けたカーディガン(120ドル)が比較的好評だった。