《15~16年秋冬ニューヨーク・コレクション メンズ》
15~16年秋冬コレクションをニューヨークで見せたメンズブランドは、リラックスしたスタイルをクリーンに見せる傾向を強めている。ユーティリティーやミリタリーの要素を入れながら、同系色ですっきりとまとめている。
(杉本佳子通信員)
「トッド・スナイダー」はミリタリーやスポーツの要素を入れながら、細身のシルエットと全身同色または同系色でクリーンに仕上げた。冒頭は全身黒。ムートンのアビエータージャケットやレザーのピーコートが登場する。
中盤はキャメル、ベージュ、アイボリーの優しいトーン。なだらかな肩のトップコートや暖かそうなニットのカーディガンも出てくる。その後はダークブラウン、ネービー、グレーと続き、テーラードスーツや共布ベルト付きトップコートなど、少しかっちりしたアイテムを見せた。エンディングはリブニットのバーシティージャケットと細身のスエットパンツといった、リラックスした上下。
初めてランウエーショーをした「ジョン・エリオット+カンパニー」も、カジュアルでリラックスしたスタイルを同系色でクリーンにまとめる。冒頭はアイボリーとペールグレー、オリーブグリーン、終盤は黒やチャコール。フライトジャケット、ピーコート、ボマージャケットなどミリタリーのアウターが多いが、それをTシャツ、ドロップショルダーのセーター、シャツのレイヤードルックに重ね、スエットパンツでイージーにまとめた。
ライダーズジャケットやスタジアムジャンパーなど、スポーティーなアイテムも目立つ。足元はすべてナイキのスニーカー。デザイナーのジョン・エリオットは36歳。サンフランシスコで生まれ育ち、セレクトショップで販売をしていた。12年秋冬にデビューし、アメリカではフレッドシーガルやバーニーズ、日本ではエストネーション、ロンハーマン、アメリカンラグ・シーに入っている。
(写真=ランディ・ブルック)
(続きは繊研新聞で=お申込はこちら)