間もなく26年春夏レディスのファッションウィークがスタートする。ニューヨークから始まり、パリへと続くメジャーなファッションウィークは、新デザイナーによるリブランディングが相次ぐシーズンとなる。各都市の通信員に、その見どころを聞いた。
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ニューヨーク アレキサンダー・ワン20周年ショー
26年春夏ニューヨーク・ファッションウィークは、「プロエンザ・スクーラー」が新クリエイティブディレクター就任が発表されたばかりのレイチェル・スコットとデザインスタジオによる協業コレクションをプレゼンテーションで見せる。26年秋冬物の正式デビューを前に、どんなコレクションを見せるのか、非常に興味深い。
「エリア」は、新しいクリエイティブディレクター、ニコラス・アバーンが手がける初のショー。アバーンはロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズを卒業後、「トム・フォード」「アレキサンダー・ワン」「バレンシアガ」でキャリアを積んだ。
「J.プレス」は、ニューヨーク・ファッションウィークで初のショーをする。ローリング・ブレイザーズの創業者で元クリエイティブディレクターのジャック・カールソンをクリエイティブディレクター兼社長に迎え、リブランドを進める構えだ。
一方、ここ数年オフスケジュールで何度かショーをしてきた「アレキサンダー・ワン」が、ブランド創立20周年を記念して期間中にショーをする。「ラルフローレン」「オフホワイト」も今シーズン、ショーで見せる。
例年、ニューヨーク・ファッションウィークが終わって数日後からウィメンズウェアの合同展が一斉に始まるスケジュールだが、今年はファッションウィークがいつもより遅いため、ファッションウィークとウィメンズウェアの合同展が完全にかぶっている。合同展の集客にどう影響するのかも、やや気になるところだ。
(杉本佳子通信員)