長野県長野市の専門学校、岡学園トータルデザインアカデミーは14日、創立70年記念式典を開いた。
式典で岡正子校長=写真左=は、「1946年、家の玄関に『洋裁教えます』という張り紙を出したことに始まり、『右手に技術力、左手に人間力』を信念に歩んできた。まいた種が長野で根を張り、少しずつ幹を太くしてきた。地方のデザイン学校として生き続けてきた思いを、この先にもつなげていきたい」とあいさつした。来賓として中島恵理長野県副知事、加藤久雄長野市長があいさつ、乾杯の発声は中村賢二郎杉野学園理事長が行った。
式典後のパーティーでは、岡久子名誉校長・創設者=右=の95歳の誕生日も祝った。
岡学園は洋裁学校として始まり、ファッションデザイン、ファッションビジネスなどファッションの専門学校として歩んできたが、06年OKA学園トータルデザインアカデミーに改名(15年に岡学園トータルデザインアカデミーに改名)、グラフィックやウェブデザインなどを教える「デザインビジネス科」を新設し、ファッションだけでないデザイン全般の専門学校へと領域を広げた。地元長野の行政や企業との協業プロジェクトを数多く実践しており、17年には長野の地域財産をデザインの力で企画・プロデュースする「長野プロデュース科」を新設する。