PR、営業代行、輸入卸などのワンオー(松井智則社長)は19~20年秋冬物から、ウクライナのダウンアウターブランド「ムーングース」の卸売りを本格的に始める。街着を想定したデザインとホワイトグースダウンを使った軽さと暖かさ、ウィメンズ中心にカラーバリエーションの豊富さをアピールする。
同社は18~19年秋冬から取り扱いを始め、19~20年秋冬は2シーズン目。ウィメンズは昨シーズンより6型増やして11型。今季からスタートするメンズは6型企画した。
ウィメンズは丈が短めで今っぽいデザイン、少し大きめでお尻が隠れる丈、通常の丈を販売する。ボリュームがありロング丈のデザインや、ベルトでウエストマークができて、オフィスにも着ていけるようなデザインなどもある。
メンズはウィメンズの形をメンズサイズに落とし込んだ。メンズ、ウィメンズともに、ダウンをたっぷり使うことでフードにもボリュームがあり、襟のシルエットがきれいだ。カラーはウィメンズは定番の黒に加え、型によってはピンクや水色、薄い紫などもある。メンズは黒、ネイビー、ダークグリーン、赤。
ムーングースは枕などに詰める羽毛を生産し、OEM(相手先ブランドによる生産)も請け負っていた。そのため、ダウンから製品まで全て自社で生産できることが強みだ。フィルパワー700のホワイトグースを90%、フェザーを10%使い、厚地のポリエステルで撥水(はっすい)性を持たせたものもある。
日本で販売するにあたり、ブランドのアイデンティティーを出すために、ムーングースのMの上にガチョウの足と王冠を模したマークを作り、アウターの左腕にワッペンをつけた。ワッペンも自社工場で作っている。
価格はウィメンズ4万9000~13万5000円、メンズ4万9000~13万円。百貨店やセレクトショップを中心に卸していきたい考えだ。