パル「リプロ」企画始動 廃盤良品をサステイナブル生産

2019/07/25 11:00 更新


 パルは19日、良品ながら廃盤となった商品の再生産とサステイナブル(持続可能)な生産をかけ合わせた「リプロ」企画を、ブランド複合・カルチャー発信の大型店「ベースヤードトーキョー」とクラウドファンディグ(CF)の「キャンプファイヤー」で開始した。

 今は中古市場でしか存在しない、こだわりを持って作られたアイテムを賛同者のサポートで再生産するプロジェクトだ。カルチャー、ライフスタイル商品をプロの生産者と組んで作り、欲しい人に適正価格で販売する。

 特にクセがあって、今でも好きな人が欲しがる商品を復刻し、CFで生産の投資を募る。第1弾は、80年代物を軸にする。すでにサンプルができている商品は、映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」ロゴ入りプリントTシャツ(7800円)、80年代「マングース」高身長者向けのBMX(8万8000円)、同年代「オークリー」自転車用のコブラグリップ(3800円)、「セディショナリーズ」ボンテージパンツ(4万6000円)。

 まだサンプル製作段階だが、今後はラジオカセットプレーヤーデッキ、ポータブルカセットプレーヤーといったアナログ音楽再生機器も企画している。

 受注はCFに絞る一方で、商品を体験できる場としてベースヤードトーキョー1階に展示スペースを設けた。企画したベースヤードトーキョーの西田陽介館長と企画会社ムートン(東京)のタケナカユウジさんは、「こういう商品があれば欲しいという要望があっても、実際の生産は難しいものがある。そういった商品をCF形式で、しかも適正な値段で欲しい人に届けたい。なるべく服以外の商品を多くしていく」とする。

「ベースヤードトーキョー」で体験できる第1弾商品


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