コロナ禍でのロックダウンを経たパリは、徐々に経済活動を再開しつつある。ファッション業界も動き始め、今週はついにオートクチュールがデジタル形式で発表され、続いてパリ・メンズコレクションも同じくデジタルで行われる。デザイナーたちの新作発表を前に、ショールームやPRエージェントの稼働状況を探った。有力セールスエージェントとPRエージェントにメールインタビューを依頼したが、セールスエージェントは再開のめどが立たないのか、PRエージェントを兼ねる1社を除き回答を得られなかった。PRエージェントの大手6社のうち3社が回答を寄せてくれた。ショールームの再開状況や今後のデザイナーブランドの発表の方向性などを聞いた。
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質問項目
[1] ショールームの再稼働のめどはいつごろか。
[2] メンズコレクションがデジタル形式となったが、この時期にメンズブランドやプレコレクションの展示会、商談を予定しているか。
[3] 取り扱うブランド数の前シーズン比は。
[4] 9月が21年春夏のメインの展示会となるが、これに向けた準備状況、取り扱いブランドの変化は。
[5] デジタル形式での展示会や商談などの計画は。
[6] その他、日本のバイヤー、デザイナーへメッセージを。
迫られる発表場所の選択/トーテムファッション
[1] 自社ショールームは従業員がラッシュ時に通勤する必要がないように10時半~19時として、5月11日(外出禁止令と飲食店を除く営業が一斉解除)より再開しました。
[2] 今期の発表や展示会、商談に関して、少人数の限られたブランドとより親密な形で行うように決定しました(全て今までのような形ではなく限られたブランド、お客様)。同時に、コレクションを購入するには生地を触ったりカットを考察したりと、物理的なソースが必要なことを十分に考慮しています。いくつかのブランドは新しいコレクションをデジタルや新しいテクノロジー(新しい発表方法)に変えることも決めています(プラットフォーム、SNS、デジタルショールーム、ライブストリームなど)。
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