アウトドアメーカーの米パタゴニアが、リジェネラティブ・オーガニック(RO)農法の普及・促進に力を入れている。17年にRO認証の設立に参画し、認証の取れた原材料を使った食品や衣料品を積極的に販売している。土壌の健康を改善し、大気中の炭素を隔離・固定化するRO農地を世界規模に広げることができれば、「気候変動問題の解決策の一部になり得る」と考える。
(杉江潤平)
【関連記事】環境を再生する農業 パタゴニア日本支社が講演&視察会
「自社の畑で耕起区と、土壌を耕さない不耕起区を比較すると、土壌炭素量や土壌微生物バイオマス(土壌中に生息する生物体の総和)など多方面で土の豊かさを取り戻せている」。24年10月、ROをテーマに開かれた講演会では、RO農法に挑戦し、数年が経つ農業従事者からこうした報告が相次いだ。会を企画したのはパタゴニア日本支社。オンライン視聴で約1000人が事前登録、会場には100人が足を運んだ。翌日にはそのうちの約40人を率いて、RO農法に取り組む千葉県匝瑳市の農業法人を訪ねる見学ツアーも実施した。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!