13年4月24日、バングラデシュのダッカ近郊で縫製工場が倒壊し、1100人以上が犠牲になった事故をきっかけにした、ファッション産業のあり方を問い直す国際的なキャンペーン「ファッション・レボリューション・デイ」。
その一環として24日、フェアトレードブランド「ピープル・ツリー」と母体NGO(非政府組織)のグローバル・ヴィレッジが「これからのファッションはどう変わる?」をテーマにイベントを開催した。
昨年に続き2回目。ファッションジャーナリストの生駒芳子さん、フリーアナウンサーの末吉里花さん、繊研新聞社事業局の中村善春氏がトークショーを行った。学生、会社員、業界関係者らが参加した。
中村氏は、「効率や売れ筋だけを追求するのではなく、メード・イン・ジャパンやエシカル(倫理的な)、サステイナブル(持続可能)などの新しい切り口を取り入れないといけない」と話し、生駒さんは「日本の場合、エシカルやエコ、デザインといった事柄が、経営層から遠いところにあるのが問題」と指摘した。末吉さんは「欧米の消費者は従来型のセレクトショップではなく、エシカルなコンセプトストアで購入するようになっている」と説明した。
現代美術家しゅんさくさんと来場者が布に色を載せ、オリジナルのドレスを制作するアートパフォーマンスも行われた。