帽子製造卸・小売りの栗原は7月10日、創業100周年を迎える。大正、昭和、平成、令和と変化する環境のなかで、一貫して専業として「帽子を通して幸せと豊かさを提供し続ける」ための企業構築を実践してきた。次の200周年に向けて、スローガン「帽子と地球、社会との共生」の実現への活動が始まっている。SDGs(持続可能な開発目標)に注力し、客から必要とされ、期待に応えることで企業の存在意義・価値をさらに高めている。
今後の100年見据え通過点としての今
——100周年を迎える。
社長に就任して、目標としてきた100周年を迎えることができ、ほっとしています。事業を継続し続け、次につないでいくことが一つの目標でしたので。私で3世代・4代目となりますが、就任時はまだ経験も少なく、正直「大丈夫か?」とも思っていました。プレッシャーは大きかったです。業界の周囲の方々からアドバイスをいただき、取引先や社員などまわりのおかげだと感じています。
100周年は目標でしたが、95年ごろからは200年企業に向けた方針を掲げて、取り組みを始めています。100周年をゴールとして目指していては、次に向けての行動が一度止まってしまう懸念もあったからです。あくまでも100周年は通過点で、企業継続に向けて邁進(まいしん)していきます。
——継続し続けている強みは。
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