伊フィレンツェで、22年春夏向け子供服の見本市、第93回ピッティ・ビンボが開かれた。第100回ピッティ・イマージネ・ウオモと同時で、1年半ぶりのリアル開催となった。リアルの出展ブランド数は71。コロナ禍以前の最後の春夏向け見本市となった19年7月の出展数(603ブランド)の1割強にとどまった。会場では「親子のペアルック」「サステイナブル(持続可能)なウェア」など、家族のつながりや子供の健康を思うブランドも目立った。
(ミラノ=高橋恵通信員)
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今回出展した数少ないハイブランドの一つ「ヘルノ・キッズ」は、ナイロン製ダウンアウター「イグルー」やエナメルのように艶やかなウルトラライトナイロンの「グロッシー」に、ライムグリーンやオレンジ、フクシャピンクなど新色を取り入れた。エネルギッシュなストリートウェアに仕上げている。一方で、肘当てにモノグラムの布をあしらったトレンチ、セレモニー向けのAラインのパステルカラーのダウンジャケット、革新的なエンジニアライン「ラミナー」の「ゴアテックス」製ヨット用パーカなど、小さな紳士淑女向けのアイテムも揃えた。