合同展「プラグイン」 納得と共感 国産の魅力増す

2019/03/14 06:27 更新


 今回プラグインは、初出展ブランドを含めて国産の物作りに自信と気合いを持つブースが多い。今や売り場に置いただけで売れる商品はなく、質と価格のバランスが取れている理由、生産背景、シルエットやフィットでの気配りなど、見えない部分に光を当てる必要がある。ブースでは企画担当者が商品をしっかり説明してくれるから、販売価格に納得が生まれる。小ロットにも対応できるメーカーもある。バイヤーは合同展に足を運び、メーカーやデザイナーの説明を聞き、販売現場に落とし込みたい。

(カッコ内はゾーン名・ブース番号)

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 徳島県の自社工房で本藍染めのウェアを作るのは、19年デビューの「ソウメイ」(ホールA03)。運営するスタジオエヌツーの代表、根本ちとせさんが自身のアパレル経験を生かし、故郷の伝統産業を継承と地域活性に貢献したいと立ち上げた。藍が持つ消臭効果とウールの保温性を生かしたトップなどを推す。1万2000~1万8000円。「民芸品と思われがちな藍染めを、日常着として着てもらえるような提案がしたい」という。

「ソウメイ」(スタジオエヌツー)

 「ユウキオクジュン」(ホールAクレディッツ)は、明治40年創業の結城紬問屋、奥順が8年前に立ち上げたファブリックブランド。結城紬を普段の暮らしの中で使ってほしいと、ストールを中心としたラインナップ(1万8000~6万円)を見せている。モノトーンのストール(2万8000円)は、真わたを手機(てばた)で織ったもの。ふんわりと軽く温かな絹の手触りが楽しめる。同社はセミオーダー向け服地ブランド「オクジュン」で、プルミエールクラス出展実績も持つ。

「ユウキオクジュン」(奥順)

 ダウンウェアメーカーのザンターは、18~19年秋冬にスタートしたレディスブランド「コロバンサスクイテンシス」(ホールA26)をセレクトショップや個店専門店に向けて訴求する。合同展に出るのは2度目。生後90日以上の中国のグレーダックダウンを充填(じゅうてん)し、一般的なダウンボールに比べて一つひとつが大きく、ハリ・コシがあり、しっかり空気を含み、へたりにくく温かい。国内の高技術工場で再びダウンを精毛して、余分な汚れを取り除き、質を高めている。中心価格7万~10万円。別注のミニマムロットは100着(2色・2サイズ)から。

「コロバンサスクイテンシス」(ザンター)

 レディスのボトムを製造・販売するアパレルアイは、自社企画、国産生地、地元生産で細部までこだわった製品を作っている。今回出展している自社ブランド「カフェタビ」(ホールA41)は〝歩きたくなるパンツ〟を販売している。股の切り替え位置を従来のパンツの位置から前にすることで足が前に出しやすく歩きやすい設計。裏地にもこだわっていて、ロゴがプリントされていたり、白いパンツはベージュに染めることで透けなくしていたりする。パンツ専業にこだわることで、高品質ながら低価格に抑えた。着用する消費者の目線に立った、考え抜かれた背景が感じられる。

「カフェタビ」(アパレルアイ)

 会場で日本製手横編み機の実演を見せるのは「白田のカシミヤ」(コネクトエリア)。11年に宮城県のニット工場のファクトリーブランドとしてスタートした。低速で空気を含みながら編み上げた、柔らかな風合いが特徴だ。カシミヤのセーターやカーディガンは、毎年変える配色もこだわりで、今年は鮮やかなオレンジと黄色がキーカラー。セーターは3万6000円から。春夏向けに麻のウェアも揃える。2万6000円から。販路は百貨店のほか、セレクトショップの別注も受けている。

「白田ニット」(シラタ)


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