奈良県の中堅靴下メーカー、辻商のグループ会社。18年に民事再生法を申請し、再スタートを切ったが、その矢先にコロナ禍が襲った。苦境を乗り切ったのは、消費者、小売店のニーズに合った商品を供給するという商売の原点だった。
(山田太志)
個店中心に全国2400店に商品を販売しており、営業担当の1人当たり店舗は約150店になります。常時回れるのは75店程度でしたが、苦境のなかで2店でも3店でも回る件数を増やそうと奮闘しました。夜中に営業回りをすることも珍しくありませんでしたね。効率の悪い昔ながらの営業スタイルですが、売り場の1コーナーを当社のために空けてくれている小売店の期待に応えようという一心でした。
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