検品主力のパシフィック・クオリティー・コントロールセンター(PQC、タイ・バンコク、柴原敏宏CEO=最高経営責任者)が、アジアの縫製工場での不良率低減の取り組みなどで業績を伸ばしている。簡易生地検査も開始するなど、事業の多角化で「売上高が前年比20%増」(PQC)と好調だ。
(北川民夫)
工場の不良率低減に効果を発揮しているのが「いとへん・インスペクション・データ・アナライズ・システム」(IDAS)。IDASは、PQCのグループ会社コンセプトアートテクノロジーズ(東京)が開発した。PQCはバングラデシュやベトナム、インドネシア、カンボジア、ミャンマーなどの各拠点に人員を配置する強みを生かし、IDASを活用して現地工場のインライン検品を行う。また、PQCは新サービス「簡易生地検査」や、ラオスでデニム製品の小ロット生産を行うなど事業の幅を広げている。PQCは「新サービスを付加することで、下請けからの脱却を図る」考えだ。