プラダは青山店・エピセンターで、持続可能性と海洋保護に対する意識向上を目指した教育プログラム「シービヨンド」をテーマにした「プラダ・ポッシブル・カンバセーション」のトークイベントを開催した。
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プラダ・ポッシブル・カンバセーションは、思想家や文化人が集結して語り合うシリーズ企画。5月のニューヨークでのイベントに続き、今回はエミー賞ノミネートの経歴を持つ環境写真家のエンツォ・バラッコ氏をはじめとする4人の専門家が参加した。
トークイベントでは、海洋保護と環境管理の緊急性を伝えるとともに、知識の普及と意識向上を促すアートと文化の有益性が強調された。イベントで紹介されたバラッコ氏の海洋写真は、12月29日までプラダ青山店で展示されている。
シービヨンドは、プラダ・グループがユネスコの政府間海洋学委員会(IOC)と協力して19年から実施しているプロジェクト。若年層に向けた研修を通じてグローバルな海洋教育の発展を目指してきた。発足以来、世界の3万5000人以上の学生が学んだほか、21年にはベネチアの未就学児を対象にラグーンの生態系とのつながりを生み出す野外教育アクティビティーも始まった。
今回のイベントでは、海を守る次世代の担い手を育成する教育イニシアチブの支援も発表した。アメリカでは海洋学習を行う教育機関ブルースクールをニューヨーク州などに加え、ハワイにも拡大する。
日本では、魚類学者のさかなクンがキャプテンを務めて海の大切さを伝える「SDブルーアース・青い地球を育む会」をプラダ・グループが支援し、ワークショップなどを行う。さかなクンはビデオメッセージで、「好奇心や探求心をもって、わくわく学ぶことが一番の学びだと考えています」と語った。