婦人靴卸のオギツ(東京)がライセンス企画・生産する「プリムヴェールリズリサ」のプラットフォームシューズが売れている。専門店向けに16年秋に発売したモデルで、発泡性ラバーの軽量ソールと生地や合成皮革のアッパーを使う。3900円。パンプスを履いたことのないティーンから大人にも支持が広がり、1シーズンに数万足が売れている。
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人気の要因は、ハイヒールを履いたような気分を味わえる一体成型のプラットフォームソールにある。実際の高低差は3センチで、カジュアルシューズと変わらない安定感、軽くて滑りにくいことが強みだ。企画の発端は「リズリサを好む客層はハイヒールが苦手な傾向にある」一方、「自分が可愛らしく見せるもの」への消費欲は旺盛ということ。そこから、「スニーカーでもパンプスでもない靴が提案できないかと検討する中で生まれた」という。安定感に加えて、プラットフォームのシルエットをきれいに仕上げていることも、おしゃれ好きの消費者に響いた。楽な履き心地が受け、下は小学生、上はその母親世代も購入しているという。
昨秋冬はショートブーツも販売した。ある大手チェーン専門店では1日15足が売れたこともあるという。今春は3月の2週目で在庫がほとんどないと連絡があり、秋冬物を早期投入する予定だ。