土壌を再生させるリジェネラティブ農法に取り組むシンコムアグリテック(東京)は、インドで栽培した有機綿を使い現地工場で紡績、編み立てたTシャツを完成した。山村英司代表は「綿花から製品までの一貫生産を実現できた。分業で忘れられがちだが、Tシャツは生きたものからできているということを改めて伝えたい」と話す。
(小坂麻里子)
3年前に南インドのタミル・ナードゥ州でプロジェクトを始動した。同州は100年以上綿花栽培を行う産地だが、有機綿を栽培していたのは約70年前にさかのぼる。「貧しい農家は目先の利益を優先し、大量に均一な綿花が収穫できる遺伝子組み換えの種と化学肥料を使うしかなかった」。そのため土壌が痩せてきており、収穫量が減少しているという。
村々説得して回る
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