ライトオン 不採算店撤退と値引き抑制で今期黒字化を目指す

2025/10/14 06:26 更新NEW!


 ライトオンは今期(26年8月期)、売上高208億円(前期比26.1%減)、営業利益2億4000万円(前期は4億5400万円の赤字)を目標に黒字化を目指す。前期は7年連続の赤字だった。25年1月のワールドグループ入り以降進めてきた、不採算店舗の撤退などの構造改革を継続する。商品もジーンズカジュアル主力から、市場のニーズに合わせたトレンド感のある品揃えに刷新し、プロパー消化率を高める。

 最大の課題は不採算店舗の多さ。前期は全店舗の約3分の1にあたる110店を退店した。今後は好調なイオンレイクタウン店を筆頭に、郊外や都市部のSC内の店舗を主販路にする。

 店舗を減らした分、ECを伸ばす考えだ。前期末時点の売り上げのEC化率は4.8%と伸び悩んでいるが、グループの支援を受けながら、OMO(オンラインとオフラインの融合)施策などを強化する。これまでは在庫消化のための過度な値引きが常態化していたが、粗利率改善のため、前期から値下げ幅を縮小した。値引き商品目当ての客が減るなどの反動はあったが、今秋から強化した透け感のあるニット製品など、既存のジーンズカジュアルよりも新鮮さを出した商品のプロパー消化率は良かった。秋以降はより、トレンド感のある商品を増やす。

 大峯伊索社長執行役員は「人員配置やオフィスの集約なども行い、赤字幅をかなり縮めた。これまでの売り上げ至上主義を捨て、収益を重視する意識を社内で共有できている」と話す。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事