ライザップグループが新持株会社設立 ジーンズメイト、HAPiNS、ワンダーコーポレーションが経営統合

2020/12/18 18:16 更新


 ライザップグループ子会社のジーンズメイト、HAPiNS、ワンダーコーポレーション(以下3社)は共同株式移転方式で、3社の完全親会社となる持株会社、レクストを設立する。設立登記は21年4月1日の予定。レクストの社長には、ライザップグループ上級執行役員兼ライフスタイル事業統括兼購買物流本部長であり、ワンダーコーポレーション社長の内藤雅義氏が就く。経営統合により、事業横断的な戦略策定・実行を迅速に行える組織体制へ移行し、シナジーを最大化する。

 12月18日に開催した3社の取締役会で承認の上、同日付で株式移転計画書を共同作成した。株式移転の効力発生日に先立ち、3社は上場廃止(21年3月30日の予定)となる。レクストの株式は東京証券取引所ジャスダック市場に新規上場申請する予定で、ライザップグループはレクストの発行済み株式総数の69.8%を保有する見込み。レクスト及び3社はライザップグループの子会社となる。

 3社の事業の枠組みを保持しながら、経営資源を最適化し、課題解決への推進力を発揮できる体制を目指す。レクストの経営・事業戦略の下で機動的なグループ経営を推進する。取り組む主な経営課題は①高付加価値PB商品とEC化加速による増収施策への経営資源集中②成長市場への事業構造シフト③デジタルトランスフォーメーションの推進④スケールメリットの追求とコスト競争力の向上⑤新ブランド・新規事業の創出⑥財務体質の強化と戦略分野への投資集中⑦上場会社の集約による上場維持コストの削減とガバナンス強化。

 ①では、PBでアウトドア、カジュアルウェア、スポーツウェア・ギア、キャラクター雑貨に関連する商品を拡充する予定。EC化も加速し、高収益体質に転換する。②では、アウトドア、リユース、エンターテインメントを今後の重点領域とする。⑤では、新PB拡充や既存PBの専門店の出店、アウトドア、ホビー、古着、楽器などに特化したリユース専門店の出店などを予定する。



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