「ロッキーマウンテンフェザーベッド」が初の旗艦店

2018/12/13 11:00 更新


 サーティーファイブサマーズ(東京、寺本欣児社長)は8日、東京都台東区にダウンウェアブランド「ロッキーマウンテンフェザーベッド」初の旗艦店「アール22724」をオープンした。

 これまで自社オンラインストアとセレクトショップなどの卸し先が主販路だった同ブランドの、様々な商品が一覧できる国内唯一の店だ。

 店内入り口にはダウンを充填(じゅうてん)する作業を間近に見ることができる〝ダウンルーム〟も設けた。

 元々は60年代後半に米ワイオミング州ジャクソンホールで創業したカウボーイ向けのダウンウェアブランドだ。しかし、80年代後半に消滅。約20年の時を経て、同社の寺本社長が実名復刻を果たした。現在は同社が商標権を保有しており、国内外に販売している。

 05年に日本で販売を始め、06年から海外にも販路を広げた。オンラインストアをスタートして以降は認知度も上がり、ここ数年の売り上げは毎年10%程度の伸びで、順調に推移しているという。

 男性を中心に顧客の層は幅広く、若い人から年配までファンがいる。特に人気なのは、肩に一枚革のヨーク、襟にムートンボアをまとったダウンベスト「クリスティーベスト」(メンズ4万6000円、レディス4万3000円)だ。「著名なダウンウェアブランドに勢いがあるなか、『他人とかぶりたくない』という人に支持されている印象。ブランドのポジションがちょうど良いのではないか」(信岡淳プレス)と分析する。

店名は店の住所の番地から取った。内装はヒノキがベース

 初の旗艦店は、「アナトミカ」東京店から徒歩30秒ほど。「ずっと店は出したいと考えていた。もうけありきではなく、ゆっくり着実にやって、当たれば良いかなと思っている」と自然体だ。クリスティーベストのほか、18~19年秋冬の新作「ナイススタフィンコレクション」のダウンベスト・ジャケット・パーカ(3万4000~5万円)や、ダウンマフラーやミトンなどの小物まで全商品が揃う。同ブランドと合わせやすいビンテージウェア・雑貨なども置いている。

同ブランドの様々な商品が集結する店内

 ダウンルームは、元々自社工房に置いていたダウン充填機を移設した。同スペースは将来的に、色や素材、羽毛などを選択できるカスタムオーダースペースにする考えで、「来年の冬までに実現できたら」という。

 今後は別注品や同店限定商品を拡充するほか、春夏に向けてダウンウェア以外も揃え、旗艦店としての付加価値を高めていく考え。「いつかは海外にも単独店を出したい」考えもある。

店内入り口近くに設けた“ダウンルーム”
“ダウンルーム”を内側から撮影


この記事に関連する記事